ルー・ドワイヨンがメイクを語る(2001年)

 ルーは、人を変貌させ、魅了させるメイクの魔力に夢中だという。

「メイクだけでどんな人間にでも変身できるの。変わるチャンスと可能性を与えてくれるのがメイクなんです。たとえば、チークをどこにつけるかで、まったく違う印象になるでしょう? 楽しかったり、退屈だったり、ドラマティックだったり、とても滑稽だったり、セクシーだったり、ボーイッシュだったり…。メイクは、変化する自分を楽しむ手段。私にとってメイクは、“遊び”のようなものですね」

 ルーは、メイクすることで、女性としての意識を高めていくとも言う。

「メイクは、女性に与えられた特権。女に生まれた喜びを感じますね。私がメイクをする理由? それは幸せな気分になるから。メイクには、精神的な効果も高いんです。女性のメイクを見ると、そこからいろいろなことが読み取れますよね。その人が、今どんな気分でいるとか…。メイクをすることで、うれしくなることがあるでしょう?」

 仕事以外でも、ルーはメイクが大好きだという。他人を不快にさせないためにも、毎日メイクを欠かさないそうだ。

「メイクは、自分だけでなく、周りの人を心地よくさせえるもの。人に迷惑をかけないというのが私のモットーなので、きちんとお化粧をした人に会うときは、私もしっかりメイクをします」

 7歳のとき、母親であるジェーン・バーキンの口紅をつけて遊んだときから、ルーの好奇心は止まらなくなったようだ。

「真っ赤な口紅で唇を大きく描いたの。とても面白かったわ。ママのルージュでいたずらするのは、女の子の本能ではないかしら」

 今では親子でメイクの情報交換を楽しんでいるそうだ。

「どんな化粧をしているのか、試してみたり、化粧品を借りたり貸したり。ママとはよくメイクの話題で盛り上がりますね。お化粧は、女性の永遠のテーマで、母から娘へ伝わっていくものだと思います」

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『FRaU』(講談社) 2001年10月